令和元年陸上自衛隊富士総合火力演習研修

三沢募集案内所からの案内により、三沢市防衛協会会員として参加させていただきました。21日は小田原市泊、御殿場市の「仮設 中畑駐車場」へは、翌22日午前10時に到着し御殿場市駅前と演習場をつなぐシャトル・バスで演習場へ向かいました。
演習会場では、自衛隊員の誘導で、もっとも左端のEスタンド席前のシートに陣取り
演習を見学しました。演習の想定は、島嶼防衛戦闘とのことで、前段階の情報展開、および即応展開部隊の展開は、会場に設置したスピカーによるMC説明がありました。
実際の見学は、来攻する敵艦船の空自の12式地対艦誘導弾による邀撃からはじまり、ミサイルおよび大口径砲による水際戦闘(橋頭堡攻撃)、敵陸上部隊への戦車・砲・ヘリコプター・装甲戦闘車等を組み合わせた陸上戦闘が展開されました。
MCの状況解説や装備品説明により、戦闘状況がよく解かり、訓練が行き届いている事
が良く理解できました。演習場には数台の電子戦用の車両が配されており、戦闘ヘリにもそれと思われるヘリコプターが付随しており、現代の戦闘には、個々の兵器の優劣はもちろん重要ですが、それ以上に「情報システム」が不可欠となっている事を実感しました。従来のように、戦闘力を「足し算」で強力にするのでは無く、「掛け算」で強力にできるのが 情報通信システム=電子戦 なのでしょう。
それにしても、初めて耳にする「戦車砲や大口径砲」の発射音や着弾音は、凄まじく(音だけでは無く衝撃波も来ていたようです)、あんな物に襲われたら・・・と身震いを覚えました。
「兵器の威力の半分は、その音響であり、それで敵に与える恐怖である。」という文章は本当だと思います。あえて難点を申し上げれば、惜しむらくは、MCは良く聞こえるのですが、 「では、スクリーンをご覧下さい。」のスクリーンがA席の向こうに設置されており、E席からは、遠すぎて見えません。C席からなら何とが見えるのでしょうが、D席からでもあやしい。」と感じました。
また、シャトル・バスの演習場における乗降場所ですが、降りる場所だけでも、道路沿いのスタンド席裏に設置して頂ければ一般見学者の通行に便利と感じました。
スタンド席裏を4~500m下ったバス駐車場で降りるのですが、無舗装の500mの上り坂は、若い隊員さんには屁でもないのでしょうが、68歳の私には難行苦行でした。道沿いのスタンド席裏には、10台くらいのバスが十分停まれる空き地があります。そこで乗員を降ろし、バス駐車場まで行き、帰りはそこで乗車させれば良いと思います。無舗装でも下り坂なら楽に歩けます。同伴者は、大変喜んでおりました。火力演習の見学は初めてとのこと。私も初めての見学です。
体力的には少々無理がありましたが、原因はこちらの事情にあり自業自得と言うべきです。もっと、日ごろ鍛錬すべきでした(反省)
自衛隊の武器等について、理解できました。大変ありがとうございました。

三沢市防衛協会
記事 会員 木村 克憲

写真 会員 工藤 譲