全国防衛協会創立30周年記念部隊研修に参加して

令和2年1月28日(火)~30日(木)全国防衛協会創立30周年記念沖縄・与那国島」部隊研修に三沢市防衛協会会長野坂篤司が参加してまいりました。

1 日程

1月28日:12時20分那覇空港集合―シーメンズクラブ(昼食)-空自南西航空方面隊研修―陸自15ヘリ隊研修―陸自第15旅団研修

1月29日:嘉数高台公園(飛行場展望)-在沖縄米国総領事公邸訪問―海自第5空群研修、移動―那覇空港―石垣空港―与那国空港

1月30日:与那国島島内研修―陸上自衛隊与那国沿岸監視隊兼与那国駐屯地研修―

那覇空港解散

2 研修報告書

日本、国境島嶼防衛の最西端の島「与那国島」に陸上自衛隊与那国沿岸監視隊が駐屯したことにより、全国防衛協会連合会が、創立30周年記念として与那国島研修を企画していただきました。大変ありがとうございました

那覇空港についてすぐに「シーメンズクラブ」で昼食をとりましたが三沢基地の米軍「将校クラブ」のような感じがしましたので、聞きましたら「旧フリートレーゾーンで在沖縄米軍海兵隊の為に作られた施設ですが今は誰でも入店できるレストランです。」と答えが返ってきました。

早速那覇基地に入門し、最初に案内していただいたのが「防衛省自衛隊沖縄地方協力本部渉外専門官」でした、那覇基地には陸・海・空自衛隊が一緒に所在して、さらに国土交通省が管制業務を運営している基地であります。初めて知りました。

最初に航空自衛隊第9航空団研修でしたがF15が盛んに飛行訓練をしていました。民間機が沢山飛んでいる中に合間を縫って轟音を轟かせていました。

那覇基地司令は三沢基地に2年間勤務したことがあるそうです。

陸上自衛隊15ヘリコプター隊は那覇から与那国島・石垣島・宮古島・北大東島・南大東島などの島々の緊急患者空輸任務としております。

陸自第15旅団は2,500人の部隊でありますが特に印象にありましたのは第101不発弾処理隊でした。沖縄県の不発弾処理は累計で1,801t(37,384件)年間平均15t(約600件)の不発弾処理を実行し100%成功している神業のような仕事をしています。

1月29日は、在沖縄米国総領事官総領事「ロバート・ケプラー」氏の公邸に招かれました。公邸は那覇空港を見渡せる高台にあり、広い芝生の庭の中にテラスがあり、風光明媚で一番良い場所にありました。奥様も日本の方で大変日本を大切に思う方でした。

海上自衛隊第五航空群研修は,哨戒機「P-3Ⅽ」を運用する部隊であります。

日本の最西端であり、現実に毎日尖閣諸島に他国の船団が来るという現実を前に実戦しています。航空群司令も航空隊司令も八戸基地勤務を経験されている方でした。非常に緊張感のある現場でありました。

午後3時から那覇空港―石垣空港(45人乗り)―与那国(同じ飛行機)空港にようやく到着したのが夕方7時でした。

1月30日、待望の与那国島です。

与那国町は周囲28キロ人口1,625名(平成22年)島には「祖納」「比川」「久部良」の三地区があり駐在所に警察が2名、拳銃二丁で島を守っていました。

平成21年に自衛隊誘致が争点となった町長選挙があり誘致派の町長が誕生しました。

平成28年3月28日与那国島に陸上自衛隊西部方面情報隊与那国沿岸監視隊が

配備され隊員約160人が与那国町に在住することになり人口が増加したのであります。駐屯地での説明を聞くと小さい島であることから塩害が多く、空気中で錆が発生し付着する。飲み水も硬水なので軟水に変える装置も用意しているなど、たくさんの目に見えない苦労があるようです。

それでも自衛隊は全部自前ですから隊員の給食から寮から官舎までフル装備で与那国駐屯地がありました。本当に頭が下がりました。

今回の研修を通して感じることは「日本の国土と安全を守る」と言う事は、

私たち日本国民が「観客」であってはいけないのです。一人ひとりが正選手(レギュラー)であることを実感として感じさせていただきました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一足早い、沖縄の桜をお楽しみください。(沖縄在米国領事館から見たさくら)

(写真提供:水戸市防衛協会髙田様)